こんにちは。
チームを束ねて活動していく上で会議は非常に大事な役割を持ちます。
しかし、会議を開いてもメンバーの積極的な発言や新しいアイデアが出てこない。結局自分ばかりが発言している。
こういった会議だと時間を浪費している感覚に陥り、会議自体が風化してしまう。私自身こんな悩みを抱えて、なかなか打破出来ずに苦戦した経験があります。
こんな時には会議で使えるフレームワークを活用してみましょう。
今回はブレスト(ブレインストーミング)という手法を紹介していきます。
間違った理解では効果は生みませんが、正しく理解することで簡単に大きな変化を生み出すことのできる手法です。
今回の内容で、ブレストのルール、やり方だけ覚えてもらえば十分です。具体的な進め方も載せておきます。
以下の課題を抱えていればやって観る価値アリです。
- 新しいアイデアをみんなで出し合いたい
- 会議でメンバーの発言を引き出したい
- チームの雰囲気を良くしたい
- 会議がマンネリ化してきている
今回紹介するブレストをマスターすることで、アイデアがたくさん出るような改善だけでなく、メンバーのモチベーション向上に繋がる実感がありました。
これは自分出したアイデアが採用されるという面などから来るものかと思います。
間違いやすいポイントもまとめておきましたので、机上の空論ではなく、私自身チームを動かす上で実施してきた実践的な内容になっています。
正しく本質を理解していいチームを作っていきましょう。
ブレストとは
ブレインストーミング(英語:Brainstorming)とは、1950年頃にアメリカの実業家であるアレックス・F・オズボーン氏によって考案された会議方式です。集団思考法・集団発想法・課題抽出・ブレスト・BS法などとも呼ばれています。集団(個人でも可能)で意見を出し合うことで、新たなアイデアを発想・量産できます。
目的
ブレインストーミングの目的は、参加者が自由に意見を出し合うことで、これまで思いつかなかったアイデアや斬新な発想が生まれる点にあります。
たくさんの意見が出ることで、その意見がアイデアの種となって新たな発想を生み、相乗効果によって連鎖的により質の高いアイデアが生まれるってわけですね。
結果的に問題解決につながったり、これまで気がつかなかったことに気がつけたりなど、多くの成果を得られる可能性が高いのがメリットです。
また、ブレインストーミングの効果を十分に発揮するためには、闇雲に意見を言い合うのではなく、参加者全員が同じ目的・ゴールを意識した上で、意見を出し合うことが大切です。
効果
- 相手の意見を肯定することで、お互いへの理解が深まる
- 参加者が自ら意見を出すことで、主体性が身につく
- グループやチームの結束力が高まる
- 他の人のアイデアが刺激となり、より良いアイデアに発展しやすい
ブレインストーミングは、ただ単にアイデアが生まれるというだけでなく、参加者一人ひとりの能力や主体性の向上につながる効果が期待できます。
また、グループやチームのメンバーがお互いを理解することにもつながり、結束力が高まるといったメリットもあるでしょう。
ブレストの4つのルール
ブレインストーミングのメリットを引き出すには4つのルールの理解が必須です。
ルールを守って実施することで効果を得ることが出来ますので、ブレインストーミングを始める前にメンバーに必ず以下のルールの落とし込みを行いましょう。
では解説します。
①オール肯定!批判・否定をしない
ブレインストーミングで重要なのが、できるだけ多種多様なアイデアを集めること。
その為、批判や否定は厳禁です。メンバーの萎縮を生んでしまい、新しいアイデアの目を摘んでしまいます。
周囲の反応を気にせずにアイデアを出せる雰囲気づくりが大事です。私はここでピリッとした雰囲気を生まないようにゲームや企画のような空気感で行うようにしています。
ここでの空気づくりがブレインストーミングの効果を大きく変える肝になります。
②発想大歓迎!自由に斬新なアイデアを出す
誰もが思ったことを自由に発言ができる雰囲気で行うことが重要です。
前提として「正解はない感」を出すといいです。会議自体に緊張感を生まないことも重要です。たとえ荒削りなアイデアでも歓迎しましょう。
③質より量!とにかくたくさんのアイデアを出す
ブレインストーミングでは、アイデアの質は求めません。とにかく「量」重視です。
質に拘ってアイデアの量が減ってしまうのが懸念なので、とにかく質は低くてもいいから量を出すことを心がけてください。しばらく質の高いアイデアは出てきません。量を出すことが質の向上に繋がると捉えてください。
④化学反応!アイデアを組み合わせて発展させる
チーム全員でアイデアを生み出していく姿勢が良い雰囲気を生み出します。
自分のアイデアに固執していると、発展性がなくなってしまうので、複数のアイデアを結合して新しいアイデアを生み出したり、アイデアを組み合わせて発展させていくとブレインストーミングが活性していきます。
ブレストのやり方
ルールの理解が完了したら実際に進めていきます。5つのステップに分けて解説します。
- ゴール設定
- 進行役(ファシリテーター)を決める
- 制限時間を設定する
- アイデアをまとめる
各ステップの内容を順番に解説します。
ゴール設定
ブレインストーミングを効果的に行うためにゴール・目的を設定して参加者の共通認識にしましょう。
全員の目的が揃っていないとただの雑談になってしまい、効果が発揮されません。
進行役(ファシリテーター)を決める
ブレストにおけるファシリテーターは、「円滑に進行する人」のことです。
具体的には「進行役」として、司会者のような役割を果たします。
メンバーの意見を聞いて分かりやすくまとめて伝えたり、ルールの厳守をサポートします。
基本的には自身の意見や主張を述べず、ゴール設定で整えたテーマから逸脱しないようコントロールしたり、発言しやすい雰囲気づくりを行います。
ブレスト中に否定的な意見が出てしまうこともあるので、ルールを厳守してたくさんのアイデアを生み出す上でファシリテーターは重要なポジションとなります。
制限時間を設定する
制限時間を設定することも重要です。とにかくアイデアを出し切ることを目指し、頭をフル回転させることが求められます。
ブレストはその場で結論付けない会議手法なので、時間が決まっていないとずるずると長引いてダラっとした雰囲気になってしまいます。こうなると次回以降も良い文化が根付かないです。
必ず集中が続く時間設定をおこなって、あくまでも「有限の時間」の中で会議をすることで、より密度の濃いブレストになります。ファシリテーターは時間の扱い方に気をつけましょう。
アイデアをまとめる
制限時間が終了したら、アイデアをまとめます。
ブレストでよくある失敗の中で、やりっぱなしになってしまう事が挙げられます。
せっかくでたアイデア達ですから、最後に整理してあげてください。
メンバーみんなでまとめることで、それぞれのアイデアに新たな視点を付け加えて更なる発想に繋がることも期待できます。ここでまとめていく作業がブレストの良し悪しを決めるといっても過言ではありません。
よくある失敗
出しっぱなし
これがおそらく一番陥りがちな失敗例です。
あくまでブレストでは結論まで至る必要はありませんが、問題解決に活かしていくためにはアイデアを記録・整理しておくことは必須です。
本筋から逸れる
こちらも陥りやすいです。自由な発言を求めていくわけですが、本筋から逸れたままでは雑談になってしまいます。
ゴール設定した内容を忘れずに、ファシリテーターは逸れた発言も尊重しつつ本筋に戻していきましょう。腕の見せ所です。
実際にやってみよう!
では、実際にブレストの流れを紹介します。事前準備(ルールの説明・役割分担・ゴール設定)は完了した前提です。
ブレストスタート
まずはゴールの認合わせを行います。ココがズレていては良いブレストが出来ないので説明に注意です。
後ほどアイデアを整理するためにホワイトボードを使うのが良いです。
ホワイトボードを3分割して真ん中にゴールがわかるように書きましょう。
シンキングタイム
ここでアイデアをたくさん出し切るコツは目標設定です。
最低いくつ目標を出すかを定めておくとアイデアが出やすくなります。
アイデアは浮かんでは消えていく可能性があるので書き出すようにしましょう。
ここでよく使われるのが付箋です。スマホでは集中が散ってしまうので私も付箋などアナログをおすすめします。
アイデア出し合いタイム
意見が生まれてきたらメンバーに発言を促していきましょう。
ファシリテーターとしては最初に発言させるメンバーに注意してください。
発言の雰囲気においては第一印象で発言しやすさが変化するのでキャラがわかるメンバーがいる場合は上手く使いましょう。
わたしは発言数によってご褒美や罰ゲームを設けてゲーム形式にするなどして盛り上げていました。
発言も一問一答ではなくクロストークになるのが理想です。
メンバーの空気感をそこまでもっていければブレストはいい方向に進むこと間違いなしです。
会議の仕方ひとつで組織の雰囲気は変わります。コミュニケーションを自然に増やすことにも繋がるのでぜひ活用してみましょう。
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